コンデンサー式着磁電源装置

電源装置概要

一般的にマグネットを着磁(磁化)するのには専用の着磁電源装置が必要となります。

着磁電源装置には大きく分けると2つのタイプがあり、コイルに定常的に磁場を発生させる直流電源+電磁石タイプと、コンデンサーに充電したエネルギーを使い、瞬間的(パルス的)に磁場を発生させるコンデンサー式タイプがあります。

現在では比較的安価で製作することが可能で、通常の商用電源で使用可能なコンデンサー式の着磁電源装置が一般的になってきています。

コンデンサー着時電源装置外観

着磁電源装置詳細について

基本回路から、近年の傾向までご説明いたします。

着磁電源の基本回路

コンデンサー式着磁電源装置の基本回路についてご説明いたします。

着磁器のコンデンサー容量、最高電圧について

着磁電源装置の基本性能を決定します。 用途によって最適なスペックの物を選択する必要があります。

着磁に重要な装置のインピーダンス

より効率よく着磁を行う為に装置のインピーダンスは重要です。

着磁ヨーク、着磁コイル

着磁を行なう際に、マグネットが磁性を得る為の磁界を発生させるのが着磁ヨーク、コイルです。 着磁電源装置のコンデンサーに蓄えた電荷を通電すると大きな発生磁界を得ることができます。

標準仕様及びオプション機能

標準仕様

デジタルコンパレート機能付きピーク電流計の内蔵(電圧900V以上シリーズ)

  • 通電後のピーク電流をコンパレートすることによって磁化状態の良否の判定が可能です。 判定結果はGO,NG信号として外部に出力できます。(リレー出力)

主に海外設備を対象とした安全回路

  • 瞬時停電保護回路(電圧900V以上)
    出力回路に光ファイバーを使用する等、瞬時停電による誤動作、故障等がありません。
  • 充電回路に定電流制御を使用(電圧900V以上)
    着磁を行う為には安定した充電制御が必要です。
    使用する電源周波数に依存する事無く、安定した動作を行います。

オプション機能

出力回路の追加

  • 1台の着磁電源装置で複数のヨーク、コイルに通電可能になります。異種類のマグネットの着磁、ヨークの発熱を抑える為にヨークを選択して使用する目的に適しています。
    充電回路が1回路の場合、同時通電は出来ません。
  • 他にマグロールの着磁に使用される複数の充電、通電回路を搭載する着磁電源装置は同時通電が可能です。

その他

コンデンサー容量切り替え、搭載コンデンサー容量、筐体の外形寸法等様々なご要望に対応いたします。 又、コンデンサーバンクを共通にした、着磁、脱磁機能を搭載した装置も製作可能です。

着磁電源装置代表機種仕様

以下標準的な仕様です。

詳細は代表機種一覧をご参照ください。

タイプ 高電圧タイプ 大容量タイプ
最高充電電圧 1000V~4000V 450V~1350V
コンデンサー容量 600μF~4000μF 5000μF~20000μF
最大出力電流 10KA~40KA 10KA~20KA

磁気応用製品の製造
東洋磁気工業株式会社

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